知 事 答 弁

 これはあえてご質問ではありませんでしたが、県は国に対していろいろはっきり物を言っ
ているけれども、県内の市町村からは県に対して、また国に対してなかなか物が言えない
のではないかとそういうことも考慮すべきだといいうことは、そのとおりといいますか、思い当
たることもあります。

 ですけれども、今のような時代になりますと、それぞれの市町村の事情は、それぞれの
立場でぜひきちっと物を言っていかれるべきだと思います。本当に交付税なども大削減しよ
うと本気で考えている人たちがいるわけであります。そのときにきちっと物を言わないと、そ
のまますーっと押し切られてしまう。ですから、私なども、本当は性分に合わないのですけれ
ども、一生懸命言っているわけであります。

 市町村の皆さんも、本当に遠慮は要りませんので、国に対しても県に対しても物をおっしゃ
っていただいたらいいと思います。それで多少あつれきがあっても、それは将来のいい方向
につながるあつれきだろうと思います。

 最近ちょっと変わってきたなと思いますのは、市町村長さんと行政懇談会をやるのですけ
れども、最近議論が随分活発になってきました。先般やりましたときには三位一体改革を
議論のテーマにしたのですけれども、地方6団体で三位一体改革を進めようということで一
応の合意を得て、改革案をつくって政府に出したのですけれども、それについての異論反論
が結構出ました。私は、決めてから、出してから異論反論があってもしようがないなと思い
ましたけれども、しかし、そういうことを遠慮なく、県は、例えば知事は知事会が中心になっ
てこういう案をまとめられたけれども、私はこの部分は反対ですよとかそういうことが出るよ
うになったのです。私は大変いいことだと思っています。

 もう1つは、この間関心したのですけれども、地元選出の国会議員の皆さんと東京で、私
も含めて県内の市町村長さんとか議員の議長さんと一緒に、県議会議長さんもおられまし
たけれども、三位一体改革について意見交換をしたのです。そのときにいろんな意見、厳し
い意見もでました。国会議員に対しても。その中で、ある町長さんは、こんなに交付税を減
らされる。借金をしてふやすと言っていたのに、こんなに減らされるのなら、もう借りている
政府資金を返すのをやめようか、相殺しようかとまで思っている。だまされたと、こういう話
をされていまして、今までそんなことは全然言われない、ちょっとおとなしい町長さんだった
のですけれども、随分変わっていかたなと私は思いました。

 そういうふうに、もう背に腹はかえられないので、気がついたことはどんどん言っていかれ
るということの方がいいだろうと私は思っております。


 境港の公共マリーナについて、これをどうするのかということでありますが、私も先般、江
島大橋の開通記念式のときに、せっかくの機会でありますから、久しぶりに現場に行って
みました。いろんなことを感じたのですけれども、1つ一番大きなポイントというのは、やはり
従来管理する側の視点で管理しているのです。本来これはユーザーのための施設でありま
すから、利用者の視点に立って、そういう施設であらねばならないのか、どういう管理運用
形態であらねばならないのかということを考えなければいけないと思うのですけれども、ど
うしても管理する側で、どうすれば管理しやすいかということなのです。そこを変えるのが一
番だろうと思っています。

 これも、できたのが、昭和60年の国体に向けて59年ぐらいにできたのだと思いますけれ
ども、私、当時財政課長をしておりまして、一番熱心にマリーナ設置を運動されたり取り組
んでおられたのが当時の境港の安田市長でありまして、相談しながらやったのでありますけ
れども、その後、管理があっちに行ったりこっちに行ったりしました、要するに利用者本位
というよりも、だれが管理するのが一番いいだろうかということで、少し管理責任者がうつろ
ったわけであります。

 現在は境港管理組合が管理しているのですが、まさに管理組合でありまして、少し利用者
の視点に立って、どういう改善をくわえなければいけないのかというのを、この際いい機会
でありますから検討してみたいと思っております。





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